[ 冬の入浴、誰にも潜む突然死の危険! ]
日本人の入浴スタイルは血圧の変動が大きい
私たち日本人は入浴するとき、西洋人のようにシャワーを浴びて終わりではなく、十分に温まるまで熱い浴槽に深々とつからないと満足できません。でも、そんな私たちの入浴スタイルが突然死の原因になることがあるなんて驚きです。
衣服を脱いで、冷えた浴室に入り、熱い浴槽に首までつかる。実はこのとき血圧が急上昇します。そうして体が温まってくると、血液の流れがよくなり血圧は下がります。浴槽を出て体を洗うと、その動作でまた血圧が上昇、さらに浴槽につかると下降する、といった具合に私たちの入浴スタイルでは、血圧の変動が大きいのです。これがいわゆるヒートショックで、心筋梗塞や脳内出血の原因になりやすいといわれています。
予防策は浴室を温めることが第一
東京都監察医務院の調査データによると、こうして入浴中に突然、亡くなる人の割合は、65歳をすぎると約11%もあり、就寝中(約30%)に次ぐ多さです。
亡くなる原因は、溺死など外因よりも入浴中の病気の発作によるものが圧倒的で、83%にもなります。入浴中に血圧が変動する幅は浴室が寒いほど大きいので、入浴中の突然死は11月から3月の寒い時期に多く発生します。まさにこれからの季節気をつけましょう。
ではその予防策は? 冷えた浴室に入ることを避けるのが第一。入る前に浴槽のフタを開けて湯気で温めておくとか、シャワーで蒸気を発生させながらお湯を追加するとかして、十分温めておきましょう。
高齢者のいる家庭では他の人が先に入るほうがいいですね。また、いきなり熱いお湯にジャボン! ではなく、かけ湯をして、徐々に慣らしてから浴槽に入るとか、首までつからないように水位を下げるとかして、急激な温度変化を体に与えないよう気をつけましょう。
浴室暖房乾燥機に人気が出てきた
ヒートショック予防の観点から注目されている設備が、浴室暖房乾燥機です。
もともとは浴室で洗濯物を乾かすことを主な用途として売り出されたものですが、最近では暖房機能のほうがより注目されるようになりました。とくに浴室が寒くなりがちな一戸建てで人気があります。
ある機種では、10分もあればシステムバスなら5度から20度に上げることができます。浴室に入る前にスイッチオンしておけば、入るときはポカポカというわけです。新築時はもちろん、リフォームでもわりと簡単に後付けできます。
ヨーロッパなどと違って浴室を暖房する習慣がなかった日本ですが、高齢化社会を迎えて考えなおす必要がありそうです。
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